| 熱の引いた身体を寄せ合いながら、ゆっくりとまどろみに落ちる。 「大好き……」 夢うつつになりながらも、幸福そうに微笑むむぎに何よりも満たされる気がして。 「僕も愛してるよ、奥さん……」 「うん……」 すっかりとなじんでしまったその響きにむぎは幸福そうに笑って。 「いつか、本当に,あたし、依織くんの……」 「むぎ?」 すぅすぅと眠ってしまい、その言葉の続きが聞けないことに依織は苦笑して。 「いつかじゃなくても…いつだって、君を僕だけのものにしたいのだけれどもね……」 そう呟いて、依織はむぎの身体を簡単に清め、自分の身体も簡単に清めるとむぎを抱きしめて瞳を閉じる。きっと、今日見る夢は薔薇色の幸福に満ちたものだという確信を抱きながら……。 「ん……」 カーテンから差し込む光に誘われるように、依織は目を覚ます。結構ぐっすりと眠っていたのは幸福に満たされながら、眠りについたからだと思う。だが、彼を幸福に満たしてくれたぬくもりは傍らにはなかった。代わりにキッチンから、警戒に何かを刻む音と準備中の朝食のいい香りがする。 「奥さんになっても働き者だね……」 起き上がるととりあえず、パジャマに袖を通して、足音を忍ばせてキッチンに向かう。すると、そこには楽しそうに朝食の準備をしているむぎの姿がある。気づかれぬように背後まで近づくと、依織はむぎをそっと抱きしめた。 「おはよう、奥さん」 「きゃっ!」 慌てて振り返るむぎの顔は真っ赤で愛しさだけがただ増していく気がする。 「も、もう。依織くんってば〜」 「目がさめたら、僕の奥さんがいなかったからね。寂しくなって探しにきたのだけれども?」 そう耳元に囁きかければ、ビクンと身を震わせる姿もまた可愛くて。 「だって、気持ちよさそうに寝てたし……。ご飯作ったら、起こしてあげたかったの!」 そう言って、むぎは依織のを向こうと身をよじらせるので、腕の力を緩めて、依織もそれを叶えてやる。 「あのね、ちょっと。かがんで?」 「こうかい?」 むぎの望むように少しかがんでやると、むぎも背伸びをして、依織の首に腕を回す。そして……。 「おはよう、あなた……」 「む……」 チュッと軽い口付け。まさか、むぎがこういう行動に出るとは思っていなかったのか、唖然とする依織の腕の中をスルリと抜け出して、むぎは依織の背中を押す。 「さ、さあ。依織くん、シャワー浴びてきて! ご飯はその時には完成してるから」 ぐいぐいと背中を押して、キッチンから排除を試みているようだが、そこで依織がされるがままになるはずもなく。 「どうして? 可愛い奥さんにお返しのキスをしなきゃ、ね」 「あ……」 魅惑的な笑みを浮かべられたら、むぎに逆らうすべもなく。朝から、濃厚すぎる口づけを受けることになったむぎは口付けが終わるとずるずると床に崩れ落ちてしまう。 「このまま、ここでって言うのも楽しいかもね」 半分冗談、半分本気でそう告げると、ほんのりと潤んだ瞳ではありつつも、キッと依織をにらんでくる。 「も、もぅ。依織くんの馬鹿! シャワー浴びてきて! でないと、家に帰る!」 「おや、それは困るね。可愛い奥さんに実家に帰られてしまっては」 クスクス笑いながら、依織はキッチンを後にして、シャワーを浴びにバスルームへと向かった。 |
むぎたんからのおはようのちゅーが書きたかっただけです。よ、良かったね。食われなくてorz いや、食わせた方がよかったんでしょうか?
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