ぱたぱたぱた。小さな天使、アンジェリークはクッションを敷き詰めたバスケットの中でじっとゼフェルの作業を見ている。
今日は日の曜日で休日である。普段は誰かにアンジェリークを預かってもらうのだが、今日は誰も都合が付かず。こうして、
ゼフェル自身で面倒を見るはめになっていた。
それでも、こうしてゼフェルが作業している時にはおとなしくすることを理解した分、ましであろう。引っ付かれたら、作業
にもなりはしない
「♪」
何が楽しいのか、ゼフェルの作業している姿を見てはにこにこと笑っていて。一度、簡単な玩具を作ってやったら、ものすごく
喜んだ。それはそれで悪い気はしない。
一度、集中し出したらゼフェルは周りが見えなくなる。
「よし、完成だ!」
手掛けていたものが完成して、ようやく日がかなり高くなってたいることに気付いた。アンジェリークが入っているバスケットが
置いてある場所はちょうどいい日だまりになっていて。アンジェリークはすやすやと寝息を立てていた。
「人が発明している間に呑気に昼寝かよ……」
自分が放って置いたままにして、この言い様である。
「おーい、アンジェ」
「〜」
ぷにぷにした頬をつついて見ても、起きる気配はない。
「ま、無理に起こすのもかわいそうか……」
自分だって、昼寝の邪魔などをされたら、気分は悪い。だから、起こさないで置いてやろう。それはゼフェルなりの気遣いだった。
「いい夢でも見てろよ……」
そう呟いて愛用のマントを毛布替わりに掛けてやった。
「さて、エアバイクでもとばすか」
アンジェリークの面倒を見ていると出来ないことの一つにエアバイクの運転がある。一度、乗せてやった時にそのスピードに目を
回してしまった。だから、アンジェリークが眠っている今なら、大丈夫だとおもったのだ。
だが、それらの気遣いはその後、この小さな天使を混乱させるのには十分な衝撃を持っていた。
「……」
窓から吹き込んできた風に髪が頬をくすぐって。パチッとアンジェリークは目を醒ました。
「……」
ぼんやりした頭で辺りを見回すけれど、ゼフェルの姿がどこにも見えない。
「……?」
飛び起きてみれば、ハラリと落ちるのは、白いマント。ゼフェルのもの、だ。
「〜」
お日様が気持ち良くてうとうとと眠っていた。だが、目が覚めればそこにゼフェルがいると思っていたのに、ゼフェルはいない。それは
小さな天使を混乱させるのには十分な材料であった。
「〜〜!?」
ぱたぱたと辺りをしばらく飛び回っていたアンジェリークはやがてゼフェルが開け放したままの窓から飛び出してしまった。
……なかなか続かないな、コレ。でも、ここからが、一番書きたいところだったりします。
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