そして、とりあえず星の間に守護聖たちが集められた。
「それがそうなのだな?」
 首座の守護聖であるジュリアスはなんと言っていいのかわからないような表情でゼフェルの頭にしがみついている天使を見つめる。
それ以外の反応など思いつかないのだ。
「あら、可愛いわね」
 ディアはさすがは女王補佐官である。…というより、守護聖のお母さんなので(笑)、同時もしない。
「本当ですね。ディア様! すごいな、ゼフェル。おまえが作ったのか?」
「ランディ!」
 ランディの言葉に何故かオスカーが慌ててしまう。だが、ゼフェルは却って冷静だった。
「…俺が作ったロボットじゃないからな」
「え、違うのか?」
 マルセルと思考回路が一緒である。だが、妙にそれがランディらしいといえば、ランディらしいし、ありがたいと思ってしまった。
「思い当たる事がある方はやはり違いますね……」
 穏やかにオスカーに笑いかけるリュミエールにゼフェルは背中に冷たいものが思いっきり走ってしまった。
「話を戻そう。そのものを聖地の外れで見つけたのだな?」
「ああ。まぁな」
 嘘は言っていない。ある程度は本当のことを話さなければまずい事はまずいのだし。
「なんか、光が見えて……。で、行ってみたら、その光がこいつになった」
「うむ……」
 上手くごまかせただろうか。それが不安だ。抜け出そうとしたことがばれたら、元も子もない。
「俺も困ってんだよ。何とかならねぇのか?」
 出来たら、離れていて欲しい。それが願いだ。そんなゼフェルにクラヴィスが不意に近づいてきた。
「……!」
 ただでさえ、長身で威圧感があるというのに、無症状・無言で近づかれたら、引いてしまう。だが、そんなゼフェルに構わず、
クラヴィスはゼフェルの前に立った。
「……アンジェリーク」
「は?」
 クラヴィスの視線はゼフェルではなく、小さな天使に向けられている。
「このものはアンジェリークだ」
「あんた、何言って……」
 ゼフェルが反論しようとしているのを聞いているのかいないのか。大きな手で天使の頭を撫で始めた。
「♪」
 天使本人は楽しそうにしているが、それを自分の頭上でやられているゼフェルにしてみれば、たまったものではない。
「なんか、光景としてはほのぼのなんだけどねぇ……」
「怖いぞ、俺は……」
 思わず、二人してこそこそとオリヴィエとオスカーは遠めで見てしまう。
「やはり、クラヴィス様はお優しい方ですね。あの幼子はそれがわかるのですね」
 妙な感動をしている人が一人。
「うーん、ほのぼのですねぇ」
「そうですわね」
 現実を把握しているのかしていないのか、わからない人たちもいる。
「とにかく話を進めるぞ!」
 こういう時にも首座の守護聖として、言葉をまとめようとするジュリアスに妙な感動を覚えてしまったゼフェルであった。


頑張れ、ジュリアス……。クラヴィス、あんたは……。

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