特技
「あなたたちに力を……。」
皇帝に捕われた守護聖を全員救出してから、スモルニィ学園の礼拝堂に赴いたアンジェリークたちは女王から
『特技』を授けられた。
「それぞれに向いた技なんだ。」
「そのままの奴もいるけどよ……。」
「ゼフェル、それは言っちゃいけない約束だぞ……。」
その直後の戦闘後の会話である。そんな中、考え事をしているセイランの姿。
「どうしたんですか、セイラン様?」
「いや…特技が身に付いたらしいんだけど。」
「ええ。さっきの戦闘で使ってましたよね。」
「うん。でも…あれは本当の僕の特技じゃない気がして。」
「は?」
セイランの言葉にきょとんとするアンジェリーク。
「そりゃ、リュミエール様とかエルンストさんみたいにそのままの人もいますけど……。」
確かにセイランの専門分野は芸術一般ではあるが。
「ああ…そういう意味じゃないんだよ。」
「?」
「ぼくは弱った人間に言葉でとどめを指すのが得意なんだけどね。」
「……。」
あたりに沈黙が流れる。あまりにも的を射すぎていて。
「何を固まってるんだい? 冗談に決まってるじゃないか……。」
その言葉に誰もが内心で首を振ったことはいうまでもない……。
…… あたし、セイラン嫌いじゃないです。信じてください……。
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