誰がためのSweet?


「甘い……」
 アンジェリークに美味しいからと進められて、口にしたのがまず自分でも愚かだったと思う。宇宙を飛び回っていて、疲労もあったから、多少の甘いものは欲しかったというのもある。けれど、限度もある。
「あら、そう?」
「そう?じゃねえだろう。ただでさえ、チョコレートが甘いのに、中に何が入ってるんだ?」
「練乳のソースよ。甘くって、美味しいでしょ?」
「ビターチョコはねえのか?」
 チョコレートそのものは美味しいのだから、なおさらだ。これがビターチョコならまだ我慢できたのかもしれない。
「ないわね……。あ、そうだ。生キャラメルはどう?」
「……どう見たって、甘そうだろうが……」
「コーヒーと一緒に食べるとちょうどいいのよ♪」
 つまり、それはコーヒーの苦さが調和してるからであって、甘くないわけがないのだ。
「いらね」
「え〜。せっかく、エンジュが故郷からのお土産だってもって来てくれたのに……」
 エトワールへの就任を快く引き受けてくれたエンジュが両親たちとちゃんと別れたいと言って、故郷に帰っていた話しは知っている。その分、アリオスに仕事が回ってきたからだ。まぁ、それはそれでいいとは思う。だが、土産にと大量に女王の元に運ばれた甘ったるいものはどうにかして欲しかった。
「アリオスにはね、お酒に会いそうなチーズとかビーフジャーキーとか持ってきてくれたのよ」
「そうかよ……」
 ちょっとだけ、機嫌を直してやらなくもない。
「あ、でもな。甘いもんはもういい……」
「え〜」
「俺にはこれで十分だからな」
 そう告げて、甘いキスを一つ。
「な……」
 真っ赤になる、アンジェリークの口に先ほどの甘いチョコレートをほうりこむ。
「お前経由での甘いもんだったら、いいかも、な」
 そう告げて、アリオスはアンジェリークに再び口付けた。



大丸の北海道市に行ってきて買ったロイズのチョコの甘さから、つい……。美味しかったっすよw

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