虹色ソフト


 日の曜日にセレスティアに赴いたアリオスはカプリコン広場で限定で出ているというソフトクリームの屋台に足を向けた。
「コレを一つ頼む」
「はい」
 レインボーソフトクリームとか言うネーミングのそれはその名のとおり、7色の色をしていた。金を払って受け取ると、人陰に隠れ、そっと転移の呪文を唱えた。
「ほれ」
「……魔道をそういう風に使うのは感心しないけど?」
「じゃあ、いらねぇのか?」
「……食べるけど」
 差し出されたソフトクリームを受け取ると、アンジェリークは一口目をこわごわと食べ始める。
「あ、美味しい。コレ、赤ワインだ。後、メロンにチョコレート。イチゴもある」
 色々な味が口の中でハーモニーを広げるのが、面白い。もちろん、美味しいし。
「アリオスも食べる?」
「いや、俺はコレでいい」
「え?」
 答える間もなく、アンジェリークの口の端についたクリームをアリオスがぺろりとなめる。
「あ、アリオスの馬鹿〜」
 女王の部屋から聞こえるいつもの叫びに、誰もがまたかとため息をついたことは間違いない。



北海道で食べた6色アイスからヒントを得て書いた話だった気がw

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