過程
| 言葉じゃ足りない。だから、キスをする。 キスだけじゃ、物足りない。だから、その身体に触れる。もっと近く、もっと深く。いっそのこと、一つに溶けて、 何もかもを共有するってのも、悪くはない。それはきっと何度やっても同じことを感じるのだろう。 「あ、やぁ、アリオス……!」 甘い声。それは俺をひどく魅了する。潤んだ瞳に映し出すのは俺だけで。穢れなき天使を汚すことを許される 自分の存在がひどく誇らしい。愚か、だとお前は笑うか? 「アンジェリーク……!」 「あ、ぁ!!」 本当に一つになれたら、どうなっちまうんだろうか? ありえないことに苦笑しつつも、俺はあいつを求めず にはいられない。 「……アリオスの馬鹿」 潤んだ瞳で、恨みがましそうに見つめてくる俺の天使は俺の男心を理解はしてくれないらしい。理解させる ために肌を重ねれば重ねるほど、だ。あいつの体力に合わせてはやっているのに、だ。確かに、見える場所に キスマークをつけたり、じらしたりとあいついわくの“意地悪”はしているが、可愛いものだ。俺の本気をまだ ぶつけられたわけじゃないんだから、な。 「嫌なのか?」 顔を近づけて、真顔で聞いてみれば、途端に真っ赤になる。こういうところが可愛いってことを自覚してない んだから、たちが悪い。俺が手を出したくなるのは当然だろう? 「い、嫌じゃないけど? 恥ずかしいだけ……」 真っ赤になって、そううつむく姿は初めてのときとなんら変わらない。可愛くて、最高の誘惑。やっぱり、手を 出さずにはいられない。それが男心ってもんだろう? …前言撤回。一つにならないほうがいいのかもしれない。何もかもが一つになってしまったら、面白くないの かもしれない。一つになるまでの過程が楽しいんだ。…多分。 とりあえず、今宵も天使を捕らえることにした。 |
あんまり、エロじゃない……。ごめんなさい。