月が綺麗だから
月光の下でも、フンワリとした金の髪の輝きは変わらない。むしろ、いつもと違った輝きのようだ。
「綺麗な月よね〜」
「そうですわね」
「どうしたの? 随分と眉間に皺が寄って。美人が台無しよ?」
その言葉にロザリアはピクッと頬を引きつらせた。
「それなら、夜更けに出歩こうなんてしないでちょうだい。あんた、女王でしょう?!」
「え〜。だって、こんなに月が綺麗だから〜」
「そういう問題じゃないでしょ!」
「ごめんなさい……」
彼女の美点の一つに、素直に謝れる部分をあげられる。だからといって、甘やかすばかりが女王補佐官兼親友の役目ではない。ただでさえ、守護聖は女王に甘いばかりなのだから。
「怒ってる?」
恐る恐る上目遣い。いつまでたっても、こんなところは変わらなくて。変わって欲しくないとも思えて。
「怒ってないわよ、呆れているだけ。夜風は体を冷やすんだから、もう少し考えて行動しなさい」
「はぁい。でも、お茶の一杯くらいはいいでしょ?」
せめてものお願い、と見上げて来る瞳。
「仕方ないわね……」
結局、許してしまう自分も甘いのだとロザリアは苦笑するしかなかった。
Web拍手お礼より再録。リモになんだかんだと甘いロザリアなのですw
|| <Pureness Angel>