かぼちゃ
ぱたぱたぱた…と、羽音をたてながら、ジャック・オ・ランタンの飾りをしばし興味深げに見つめたアンジェリークは手を伸ばして、更に近づこうとする。
「こら、食うな。つーか、食えねえから」
「〜」
ゼフェルにしっかりと抱き留められたアンジェリークはそうなの?と小首をかしげる。
「だいたい、こんなにでかいカボチャの飾りが食えたとしても、一人で食うのかよ?」
いったい、この赤ん坊サイズの身体のどこに入るのか…とゼフェルはしげしげとアンジェリークを見つめる。目を離せば、ワンホールのケーキなどたやすく食べてしまいそうなのだ。甘いものが嫌いなゼフェルには理解しがたいものがある。
「ハロウィンの菓子はディアがたくさん用意してくれるから、カボチャは食うなよ」
「……」
コクコクと頷くアンジェリークにゼフェルは悪戯っぽく笑って。
「で、ジュリアスたちに『Trick or Treate!』って、強請ってみろ。そしたら、お菓子をくれるし、お菓子をくれなかったら悪戯してもいいから名
「……」
アンジェリークが怪訝そうにゼフェルを見つめる。小さな天使からしてみれば、ジュリアスはとても怖い人。そんな人に悪戯などをして、許されるはずがない。
「大丈夫だって! おめーがやるなら、あいつらも怒らないからな〜」
「……?」
本当に?と疑いのまなざしを向けるアンジェリークであるが、この小さな天使に誰もが甘いのは周知の事実。ジュリアスなどはこの天使が泣きそうになると、うろたえてしまったりする。
(クラヴィスあたりの反応は怖そうだけどな……)
それでも、怖いもの見たさというものはある。ハロウィンの夜にこの小さな天使が巻き起こすであろう騒動が結構楽しみだったりするゼフェルであった。
ハロウィンネタw ジュリアスは固まりそうですなw
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