確認事項

 たまたま立ち寄った惑星のショッピングモールでアリオスはそれを見付けた。女性向けの店で遠くからであったが、魔導の力を持ってすれば、そんなこと問題になりもしない(力の無駄使いとも言う)のだ。
(バスローブか……)
 バスローブと言っても、普通のバスローブではなく、タオル生地のロングスカートのようなものだ。胸でひっかけるタイプのものらしい。
(あれだったら、脱がせやすいか……)
 風呂から上がれば、あとは大人の時間で、脱がせるなら手っ取り早いものがいい。ボタンの多いパジャマなど論外である。(何も着ずにバスタオル一枚を巻いているだけでも、アリオス的には構わないが、アンジェリーク的には構うらしい)
 幸い、ブルーのチェックや花柄等、可愛いデザインのものも多く、贈れば何も知らないアンジェリークは素直に喜ぶだろう。後はサイズの問題である。
(こればっかりは計ってみないとな……)
 胸でひっかけるタイプのバスローブだ。サイズが合わなければ合わないで、修羅場になる。一度すねたら、機嫌を取り戻すまでが厄介だ。色々考えつつ、アリオスはその場を後にした。


 視察を終えて、宮殿に戻ると、報告をする。後はアンジェリークが執務を終えるのを待つだけだ。
「ふぅ、疲れた……」
 執務を終えたアンジェリークは大きく伸びをする。ドレス越しに見ると、それなりにはある。あのバスローブを着るには十分だろう。
(十分、胸でひっかけられるな)
 一人納得するアリオスをアンジェリークは不審げに見つめた。
「どうした、アンジェ」
「……胸見てる」
 ボソッとアンジェリークが告げる。サイズを確認するためだとは言え、結構見ていたようだ。
「何か、嫌……」
 何を今更とは思うものの、これはこれで可愛い。アリオスの男心を十分に擽ってくれるのだ。
(実際に確かめないと意味はないよな……)
 一人、そう結論付けると、アリオスはアンジェリークをいきなり抱き寄せた。
「あ、アリオス」
 戸惑うアンジェリークをよそにアリオスは深いキスをいきなり仕掛けて。アンジェリークの体から完全に力が抜けるまで続ける。
「ん、ふぅ……」
 完全に力が抜けたアンジェリークの体を背後から抱き締めるような体制になると、アリオスの手はアンジェリークの胸を包み込んだ。
(やっぱり大丈夫だな……)
大きすぎず、小さすぎず。てのひらにすっぽりと収まる柔らかさ。
「や、アリオス…ここじゃ……」
 弱々しく訴えるアンジェリーク。ここじゃなければいいらしい、と勝手に解釈すると、アリオスはアンジェリークを抱き上げて、自分達の寝室に向かった。


 後日、アリオスの手に先日見付けたバスローブがあったことは言うまでもない。

お礼創作がこれでものすごく申し訳ない……。