pARADISE Night
波の音だけが聞こえる南の島。つかの間の休日をもらった二人は浜辺で星空を見上げる。
「星が綺麗……」
うっとりと夜空を見上げる少女に傍らにいる青年は苦笑する。すべての命に、星にさえ、この宇宙全てのものに惜しげもなく愛を注ぎ、
導く女王。それがこの少女。見上げるその表情は限りもなく優しくて、慈愛に溢れている。
だが、傍らにいる青年が、自分から意識を逸らされている状態におとなしくするはずもなくて。
「アンジェリーク……」
ノースリーブのワンピースからのぞく肩は南の日差しに少し焼かれていて。微かに赤くはれている。
「キャ……!」
焼けたせいで少し紅くなっている肌は、敏感になっていて。少女の反応は顕著なもの。そっと、それでいて、少女の身体に昼間に
吸い込んだ太陽の熱を違う熱にすりかえて行く。
「や……」
逃げようともがいても、所詮、少女の力ではかなうはずもなく。青年の手に簡単に捕らわれてしまう。
「や…、砂が……」
こんな海岸では砂が…と抗議して逃れようとするが、青年がそれを許すはずもなくて。
「砂が服に入りこむって? こうすりゃ、問題ないだろ?」
「……?」
その言葉の意味を計りかね、潤んだ瞳のまま、首を傾げるアンジェリークにアリオスは意地悪く笑う。
「ほら……」
「や、やだ……!」
アリオスの膝の上に、載せられた自らの体勢に、アンジェリークの頬はさらに紅潮する。
「こんな所で、外でだなんて……」
「…ベッドだと、背中が痛いって、嫌がるだろうが。それにここは無人島だって、女王補佐官殿は言ってたしな。誰もいないんだから、
たまにはこう言うのもイイだろ?」
「……そんな」
あまりの羞恥にこの内気な少女はなんとか身を捩って逃れようとするが、簡単に押さえつけられてしまう。
「ん……」
強引に唇を塞がれて、深い口づけを与えられれば、少女の身体から無駄な抵抗は抜けてしまう。
「アリオス……」
トロンとした、潤んだ瞳でアリオスを見上げる少女。この瞳こそが青年を煽るのだとは気づきもしない。
「おとなしくしてろ。ここ以上の楽園に連れてってやるよ」
耳元に囁かれた言葉にビクンと竦む身体をいとも簡単に押さえつけて。背後から、抱きしめる。いつしか、ワンピースのファスナーは
下ろされていて。焼けた背中や肩を癒すように、優しい口づけが落とされて。白く残った水着の後は薄紅色に染められて行く。
「ン…ぅ……」
「声、出せよ。俺以外の誰も聞きやしねぇよ」
口づけで少女のささやかな抵抗を封じこめて。余すところなく、触れて。ひとつに溶けてゆく。やがて、互いの存在だけしか感じられなく
なるまで……。
「ひどい、アリオス……」
潮風にあたりながら、自分の中にこもった熱を冷まそうとする少女の恨み言にアリオスはクスクス笑う。
「なんで、笑うの?」
「楽園に連れてってやっただろ?」
「あ……」
途端に真っ赤になるその反応が楽しくて。
「それとも、物足りなかったのか?」
「ち、違うわ!」
慌てて首を振っても、時はすでに遅くて。
「きゃ……!?」
いきなり抱き上げられてしまう。力の入らない身体では抵抗らしい抵抗も出来ない。
「満足するまで、楽園に連れてってやるよ」
「い、いらな……」
抵抗の言葉を紡ぐ前に唇を塞がれて。深く重ねられた口づけに力の入らない少女が抗うことも出来ないままに。
「まぁ、夜は長いからな、付き合ってやるよ」
そう告げた青年の顔は満足げで。一瞬だけ、少女が見ほれてしまったのが運のつきで。
長い夜、どれほどの楽園が紡ぎ出されたのかは、次の朝、起きることすら出来なかった少女の身体だけが物語っていた。
ごめんなさい、ごめんなさい……。だって、夏なんだもん(意味不明) これが勝気なら、1発や2発は殴られてたでしょう。うんうん
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