落ち葉焚き

「エルヴィン、どこにいるの〜?」
 エルヴィンを探して、庭に出たアンジェリークは香ばしくも美味しそうな匂いに誘われる。
「やあ、アンジェリーク」
「エルヴィンなら、ここには来ていないぞ」
 匂いの先にはたき火を囲むジェイドとヒュウガの姿。
「エルヴィンを探しに来たんですが、いないんですね〜。で、お二人はたき火に当たってらっしゃるんですか?」
 アンジェリークの問いにジェイドは笑顔のままで、たき火の中を火箸であさり、ヒュウガは古い新聞を適当な大きさに織り始める。
「?」
 不思議に思ってみていると、たき火の中からジェイドが取りだしたのはこんがりと焼けたサツマイモ。それをヒュウガの持つ新聞紙の中に入れる。
「庭掃除をしていたら、ヒュウガが持ってきてくれたんだ。栗もあるけど、はじけるから気をつけてね」
「十分に火が通っているから、やけどには気をつけて食べるといい」
「……はい」
 よくわからないままにサツマイモを受け取り、半分に割って、一口、口にする。
「美味しい〜」
 焼きたてのサツマイモはほこほことして、甘い。思わず、笑顔になってしまう。
「俺が庭掃除をしていたら、ヒュウガがこうしようって教えてくれたんだ」
 アンジェリークに様子にジェイドも満足そうな顔をする。
「俺の故郷では落ち葉を集めて、こうして落ち葉焚きをするんだ。その時にイモや栗をやいたりする」
「たのしいですね、それって……」
 にこにこと話すアンジェリークにヒュウガもまんざらではない顔をして。
「みゃぁん」
 たき火の暖かさにつられたのか、焼き芋の匂いにつられたのか、エルヴィンがアンジェリークの足下にやってくる。
「まぁ、エルヴィンったら」
 そう言って、アンジェリークはエルヴィンを抱き上げた。


ジェイドとだとほのぼの出巣よね。

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