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「ほら、土産だ」
「これって……」
アリオスからの土産を受け取ったアンジェリークは戸惑った顔になる。中身は紅葉の形をした、お菓子のようなもの。表にはもみじのてんぷらとかかれていた。
「紅葉が綺麗な惑星らしくてな。紅葉にちなんだ土産が多いんだよ」
「でも…これはどうかて……。紅葉のてんぷらだなんて……」
カリカリの衣に包まれた紅葉を一つつまんで見ると、甘い香りがする。
「紅葉も堪能できて、腹も満足。お前にぴったりだろ?」
「ひどーい」
ぷいとふて腐れるアンジェリークにアリオスは揶揄かうような笑みを浮かべて。
「食わねえんなら、返せよ」
「……食べるわよ」
むぅと膨れっ面のまま、アンジェリークは紅葉のてんぷらを食べ始める。
「甘いけどおいしい」
「そうか?」
「これに免じて許してあげる」
「女王陛下の心のままに」
役者めいたように恭しく礼の姿をとるアリオスにアンジェリークはクスクスと笑った。
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