抹茶シフォン

 ふんわりと焼いたシフォンケーキ。プレーンではなく、抹茶が入ったもの。付け合せにはクリームだけでなく、つぶ餡。
「お茶にあうと思ったんだけど」
「嬉しい気配りですね〜」
 にこにこと受け取ってくれる人の笑顔。それだけで、贈ってよかったと思う。お菓子作りは得意だし、何を作っても、この目の前の人は喜んでくれる。でも、どうせ送るのなら、目の前の人が大好きな緑茶に会うお菓子がいい。
「あとね、パイも作ったの。中はこしあん」
「ええ、パイの塩味と中の餡が程よいハーモニーですね。餡をパイで包むと言う発想がすごいですねぇ〜」
「そんなことない、わ。あとね、ごめんなさい。お誕生日のお祝い、遅くなって……」
「いえいえ〜。そういうことを気にする必要はないんですよ? あなたがお祝いしてくれる、その気持ちがとても嬉しいんですからねぇ〜」
 本当に嬉しそうに笑ってくれるから。それはとても嬉しい。
「あの、ね。怒らない?」
「何を、ですか?」
「ちょっと、悔しかったの。あの子があなたのお誕生日のお祝いしたこと……。先、越されちゃったって気がして……」
「そういう感情が私に向けてのものでしたら、私は喜んだほうがいいような気がするんですがねぇ〜」
「呆れないの?」
「私を思った感情の形ですから、嬉しいですよ」
 彼の言葉にはうそはない。だから、安心できる。
「さ、お茶が冷めてしまいますからねぇ〜」
「うん」
 遅れてしまったバースデイのお祝い。大切な人と過ごせる時間が嬉しくて、笑顔を見せた。



と、とりあえず。これでエンジュにリベンジしたよ!(エンジュが悪いわけじゃないんですが、やっぱり、ほら。誕生日を自分より先に
祝われるのはしゃくかなぁとも思うので) つ~か、ルヴァ様を書くのも久しぶり……。リモ、わがまま過ぎ……。

|| <Pureness Angel>