第三者視点

 レオナード付きの守護聖補佐の役目は少しばかり特殊である。まずはレオナードが出て行かないように監視の目が必要であるし、あまりにひどければ、女王補佐官であるレイチェルに報告をしたり。あとは二日酔いで執務に来るレオナードのために二日酔いのくすりやら、民間療法のグッズなどを取り揃えたり。はっきりいって、やってられないと思う時がないこともあるが、レオナードのスカッとした豪快な性格と意外な面倒見のよさに助けられている部分もある。他の守護聖補佐にしてもそれはそれで癖のある人間たちである。隣の芝生は青いという言葉もある。だったら、自分の仕事を精一杯するだけである。
「今日は。レオナード様はいらっしゃいますか?」
 毎日訪れるエトワールなる存在。彼女は宇宙に行かない日は攻して毎日レオナードの様子をうかがいに来る。エンジュに言わせると、『私、レオナード様のお目付け役なんです』とのこと。女王補佐官であるレイチェルに言われてのことらしい。
「レオナード様は奥のお部屋でお待ちです」
 こうして、彼女を奥に案内するようになったのも、ほぼ慣れてしまった。…というより、習慣であろう。そして、彼女が執務室に来ると、彼も安堵する。エンジュが宇宙に出ている間のレオナードの期限が悪いことは言うまでもないが、執務室を抜け出したり、執務に雇用としなかったり。まるで、子供が駄々をこねるような事をするのだ。厄介で仕方ない。 そうかと思うと、ぼんやりと宇宙船の発着場を見ていたりする。宇宙にいる間はメールを送っても届かないらしく、ぼんやりと端末を見ていたりするのだ。それもまた、置いていかれた子供のような表情で。
「今日は、レオナード様」
 だから、エンジュが訪れた時にはレオナードの機嫌はいい。それに越したことはないと、彼は思う。自分が仕える人間が楽しく仕事をできるのはいいことだと思う。そ
れに、エンジュはとても素直で素朴で愛らしい。見ていて、ほのぼのとする。エンジュといる時のレオナードは本当に楽しそうなのだ。とても、いい表情をしている。満たされた、とでも言うのだろうか。エンジュの存在はレオナードにとっていい方向
に導いてくれていると思う。
 二人が楽しそうに話している会話は傍から見ていてもほのぼのすると思う。できれば、ずっとこうであって欲しいとも。一年という期間が彼らをどう変えるのか、この先はどうなるのか。気にはなるけれど、それをものともしないのがレオナードだと彼は思っている。だから、彼を信じ、二人を見守ろう。それが補佐役の務めである、そう考えて、彼は微笑を浮かべた。

レオナードの補佐役の人は苦労してそうだなぁと思って書きましたw

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