流石

 フンワリとしたブロンドの髪にふわふわの笑顔。天使というのはまさにこういう人なんだなぁとエンジュは思う。
「つーか、砂糖菓子でできてる感じ……」
 ピンクと白がよく似合う女王陛下はおとぎ話だと思っていた存在。実際に見たら、女王としてのその存在感に先ずうわぁっとなって。次にはこの感想だった。
「神鳥の宇宙の陛下って可愛らしい方ですよね〜。こちらの宇宙の女王は穏やかで穏和な方ですし」
 ガタン! と、神鳥と聖獣の宇宙の守護聖たちの一部で動揺が走ったのか、ティーカップが鳴る音がいくつも聞こえた。聖天使を囲んでのお茶会は恙なく進んでいたはずなのに、この一言は地雷だった。聖獣の宇宙の女王が女王候補だった頃、勝ち気で負けず嫌いだった。あの時は今のように穏やかになるとは思えなかったから、なおさら動揺が走るのだ。仕方ないと言えば仕方ないのかもしれない。
「知らないって、幸福なんだな……」
「ゼフェル様、それは言うたらあかんお約束や!」
 ぼそっと言ったゼフェルの言葉にチャーリーがすかさずつっこみを入れる。
「でも、本当のことだしね」
「こら、セイラン!」
 すかさず茶々を入れたセイランをヴィクトールが窘める。
「どうしたんですか、皆さん?」
 きょとんと首をかしげるエンジュにジュリアスは軽くため息をついていった。
「聖獣の宇宙の女王は女王候補だったときよりは穏やかに落ち着きを持って行ったそれは彼女が精神的に女王として、成長した証だ。彼女が女王候補だった頃を知っているので名、実感が未だにわかぬのだろう」
「そうなんですか……」
 さすがは首座の守護聖と言うべきなのか。ジュリアスのフォローに誰もが感謝の意を内心で向けるのであった。

うちのコレットは勝気な女王候補でしたのでw

<聖地お笑い劇場>