クリスマスプレゼント

 小さい頃、サンタさんにお願いした熊の縫いぐるみ。靴下に入らないから、サンタさんはプレゼントできないとないていたら、お父さんがだったら作ろうと言ってくれた。お姉ちゃんと二人で。新聞紙で作り、折り紙やシールで飾り付けた大きな靴下は完成した。
 そして、クリスマスの朝。その靴下に入っていたプレゼントに大喜びした。お父さんとお母さんは、そんなあたしを優しい笑顔で見ていた……。


 クリスマスの朝、むぎが目を覚ますと、大好きな人が優しいまなざしで見つめてくれていた。
「起きて、たの?」
 寝起きのためか、少しばかり舌足らずな声に依織は優しく微笑して。
「あぁ、僕は朝は早く目覚める質だからね。だから、僕のお姫様の眠りを守っていたんだよ」
 そう言って、柔らかな頬に口付けを落とす。
「幸せそうに眠っていたね。いい夢を見た?」
「うん……。小さい頃のクリスマスの夢。お姉ちゃんとクリスマスプレゼントを入れる靴下を作ったの。クリスマスの朝、靴下にプレゼントが入っていて、嬉しかったんだぁ……」
「そう……」
 今はもう揃うことのない、家族の思い出。
「目が覚めたら、依織くんが枕元にいるから、依織くんがプレゼントみたい」
 くすくす笑うむぎの姿に悪戯心が芽生えたらしい。
「じゃあ、僕もプレゼントをもらったと言うことかな?」
「え?」
「目の前に君がいるからね」
 そう言うなり、きょとんとしているむぎの唇にキスを仕掛けていく。朝からにしては濃厚なそれに起き抜けで無抵抗なむぎはただ翻弄されるしかなくて。
「は、ぁ……」
 ようやく唇が離れた時には二人の間を銀色の糸がツッとひいて。それがやけに艶めいて見える。朝なのに、と思うけれど、身体には熱がこもり始めていて。潤んだ瞳のむぎに満足そうに笑うと、依織はむぎのパジャマに手をかけ始める。
「や、依織くん……ッ!」
「おとなしくしていなさい。サンタクロースからもらったプレゼントはすぐに開封しなきゃ」
「……や、そんな……」
「ああ、そうだね。君も開封しなきゃ不公平? 自分でできる?」
 むぎの手をとって、自身のパジャマのボタンに手をかけさせる。
「朝なのに……」
「関係ないよ? せっかくのクリスマスプレゼントだろう? それとも、僕はいらない?」
 むぎが堂答えるのかがわかりきっていると言うような余裕の笑顔。けれど、むぎに逆らうすべはなく。恥ずかしげに依織のパジャマのボタンを外していく。
「ふふふ……。綺麗にラッピングを外せるようだね? じゃあ、僕も遠慮なく……」
 ぎこちないむぎの仕種とは打って変わって、それはそれは手際よく依織はむぎのパジャマを脱がせて、その素肌に手を滑らせていく。
「やっ……」
 依織が触れたところからこもる熱に自然と声が零れて。甘いその声は極上の音楽となり、依織の耳を楽しませていく。その声はどんな賛美歌よりも美しく、甘美で。その声を更に引き出すために、依織はむぎの中の熱を更に呼び起こしていった。

か、可愛い話を目指したはずなんですがorz 昔、プレゼントを入れる靴下を弟と一緒に作ったことを思い出して、
書いたはずなんですけどねえ(遠い目)

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