頭の中

 聖獣の宇宙の守護聖の年少組は結構仲がいい。そういうわけで、よくお茶をしたり、遊んだりとしている。
「買ってきたぜ、ほら。熱々のうちに食べた方がいい」
「うん。そうだね」
 ユーイが買ってきたのはフィッシュ&チップス。以前、ティムカとエルンストと神鳥の宇宙の守護聖、クラヴィスとゼフェルとで惑星の視察に行ったときに食べたものがおいしかったとなんとなく食べたい気分になった。そういうわけで、休憩時間とおやつタイムである。
「あ、おいしい」
「ですね〜」
「でも、あの惑星の方がうまかったな。やはり取れたての魚を使ってるからだろうな」
 その惑星であったことを、フィッシュ&チップスを摘んでいく。少年たちの食欲の前にはすぐに買ってきたものが半分以上胃の中に納まっていた。
「でも、あれだな。エルンストの頭の中は宇宙でいっぱいなんだな」
「あはは〜。それがあの人だもん」
 ユーイの言葉にメルはころころと笑う。長い付き合いである、それはよくわかっている。
「レオナードの頭の中は酒でいっぱいらしいな」
「……それは僕は何とも」
 エンジュのレオナードのアルコール没収事件はかなり笑えるものがあった。
「おや、皆さんおそろいですか?」
「あ、フランシス」
 相変わらず、ノーブルな笑みを浮かべたフランシスが三人に話しかけてくる。
「フランシスも食わないか? 美味いぞ!」
「ユーイ、フランシスは食べないと思うよ……」
 なんせ生まれも育ちも自分たちと異なる人、だ。こんなジャンクフードなど食べるはずがない。だが、フランシスの断りの言葉はメルが予想していたものと違った。
「いえ……。先ほど、レイチェルの元に参りましたら、もうすぐ聖天使が戻ると聞いたので。いつでも、お迎えができるように準備をしなければ」
 どこかうきうきした様子の、足に羽が生えているんじゃないかとも思える足取りで執務室に戻ってゆくフランシスを三人は見送る羽目になった。
「なぁ、フランシスの頭の中って……」
「言わなくてもわかるよ……」
 誰が見ても、彼の頭の中は聖天使でいっぱいだ。誰もそれはわかっている。だから、ティムカもメルもあえてそれを口に出すことはなかった。

翠のオアシスを聞いた人は、誰もが思うネタ……。聖獣の宇宙のお子様たちは何気に仲がよさそうで好き。つーか、あの宇宙で
仲が悪いもの同士って、レオナードとフランシスだけじゃ……。まぁ、皆レオナードには手を焼いてますがw

<聖地お笑い劇場>