| 世界は様々な色彩に満ちていて。沢山の色が存在する。 「……でも、これはすごいね」 「で、でも。レヴィアス様がそれだけアンジェを可愛いと思ってるからだし……」 ぱたぱたと部屋の中を飛び回る天使の髪には赤いリボンが可愛らしく飾り付けられている。そして、会話する少年達が手にする箱の中には色とりどりのリボンが納められている。どれも同じ色はない。同じ色でも淡いものから、濃いものまで、素材もいろいろある。 きっかけはといえば、服に合わせて、リボンをつけてやったところ、小さな天使はたいそう喜び、天使を溺愛してやまない彼等の主、レヴィアスはその様子に満足し、今に至る。髪のサイドで結んだり、頭の上で大きく結んだり、髪に編みこんだり。バリエーションはいろいろだ。朝起きて、天使の髪をいじるのもすっかりレヴィアスの日常になってしまった。 「レヴィアス様とあろう方が……」 その姿を見て、キーファーが嘆くのもすっかり朝の光景である。小さな天使限定とはいえ、髪を結うのが得意になったのだ。朝の貴重な時間、他にやることがあるだろうと言いたいけれど、誰も言えないのだ。 そして、夕方になり、レヴィアスが帰宅すると……。 「今、帰ったぞ、アンジェ」 「☆」 ぱたぱたと飛び付いて、お迎えする小さな天使を受け止めるレヴィアスの手にはリボン。毎日違うリボンを買ってきている。 「毎日一色は最低くるから、そのうち365色になるかもね……」 「そ、そうだね……」 天使のお世話は少年達のお仕事。色とりどりのリボンは彼等の主の溺愛の証。 「レ、レヴィアス様と、アンジェが、し、幸せそうだから、それでいいんじゃないかな……」 「そうだね……」 一番現実に対応している少年達はそう結論付ける。ある意味、彼等が一番悟りきっているのであった。 |
リボンだらけになるぞ、屋敷は……
‖<Angel Days>‖