| ぽかぽかとした春の陽気の中、書類に目を通していたレヴィアスがふと、窓辺に目を向けると、ソファに置いてあるふわふわのクッションに身を埋めて、小さな天使のアンジェリークが眠っていた。 クッションは大きめなもので、赤ん坊サイズのアンジェリークだと、本当に埋もれている。その姿が愛らしくて、思わずレヴィアスは笑みを零す。 「アンジェリーク」 呼び掛けても返事はない。ぐっすりと寝入っているようだ。レヴィアスは椅子から立ち上がると、ソファに向かった。 「……」 寝顔を覗き込んで見ると、本当に気持ち良さそうだ。幸せそうな笑みまで浮かべている。 「お前が見ている夢の中に我はいるか?」 そう囁いて、柔らかな頬をつついてみると、 「〜」 と、いやいやとむずがってしまう。ぷくぷくした頬はいつまでも離しがたいし、その様子も愛らしいとは思いつつ、起こしてしまっては可哀相なので、程々に留める。 「幸福な顔をして……」 その笑顔にレヴィアス自身も満たされている。まさしく幸福をもたらす天使、だ。 レヴィアスは起こさないように気をつけて、アンジェリークを抱き上げて、自分の腕の中に移した。 「……?」 柔らかなクッションとは明らかに違う寝心地にアンジェリークは夢の世界から現実に戻ろうと思った。夢の世界はとても居心地がいいけれど、目を開けたら、もっと良さそうな気がして。覚えのあるオーデコロンと大好きな温もりが誘うから。 「……」 「アンジェリーク?」 「♪」 目を開けたら、レヴィアスの顔が見える。それがとても嬉しくて、アンジェリークはレヴィアスに擦り寄る。 「起こしてしまったようだな……」 気持ち良さそうに眠っていたのを邪魔してしまったことを自嘲気味に笑うレヴィアスにアンジェリークは首を振る。そして、ギュッとレヴィアスに抱き着いてしまう。 どんなに素敵な夢よりも、こうやってレヴィアスといる時間の方がずっといい。 ぎゅっと抱き着かれて、親愛の情を精一杯表す小さな天使にレヴィアスの顔にようやく笑みが戻る。大好きな笑顔、だ。 それがとても嬉しくて、ますます嬉しそうに抱き着いてくる天使をレヴィアスもまた幸福な顔で抱き締めた。 |
ちょっと、気に入ってるので、再録です。このときのレヴィアスはまともだったんですね(爆)
‖<Angel Days>‖