| 雨の日は湿気で羽が重くなるような気がするのか、小さな天使の羽ばたきも冴えない。 「アンジェ、退屈か?」 アリオスがそう問い掛けると、小さな天使はふるふると首を振って、ギュッとアリオスに抱き着いた。アリオスがいてくれるのなら、他には何もいらない、と全身で表現する。 「晴れたら、公園にでもって……」 そう言いかけて、アリオスはふとあることを思い付いた。 「〜♪」 レインコートと長靴を履かせた小さな天使は雨の降る公園の景色を不思議そうに見つめる。小さな天使を腕に抱きながら、アリオスは紫陽花の前で立ち止まった。 「お、いたいた」 「?」 何かを見つけたらしいアリオスに小さな天使は何ごとかと首をかしげる。 「ほら、アンジェ」 「?」 アリオスの指差す方にはカタツムリがからにこもった姿。難だろうと、つんつんと小さな天使がつついてみると、にょっとカタツムリが顔を出す。 「〜〜〜!!!」 硬直して、小さな天使は指を引っ込める。 「お約束だな……」 面白そうに呟いたアリオスに小さな天使はぽかぽかとその胸をたたいて、抗議した。 |
サイトの感想でアリオスが駄目な大人発言されたので、作品を読み返してみたら、本当に駄目な大人だと思いまして、
この話が浮かびました。うん。駄目な大人だ、この人orz
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