キュルル……。小さな小さなおなかの音にアリオスは目を覚ました。
「アンジェ……」
 傍らで寝ていたはずの天使に目をやると、ぼんやりしたような、切なそうな顔でアリオスをじっと見ていた。
 キュルル……。再び、おなかの音。自分のものではなく、小さな天使のもの、だ。慌てて時計を見ると、朝食の時間からは程遠い時間。昨夜はかなり疲れていたため、目覚ましにも気付かなかったのだ。小さな天使はアリオスが目覚めるまで、空腹に耐えていたらしい。その表情はどこか切なげだ。
「腹が減ったんなら、俺を起こせば良いだろ?」
 アリオスの言葉に小さな天使はふるふると首を振る。昨日の疲れたアリオスを見ていたのだ。おなかがすいたからと言って起こせるはずがない。疲れているなら、もっと休んでほしかったのに。ナノに、おなかがなってしまうだなんて。しゅんとうつむいてしまう小さな天使の頭を大きな手がそ載せられる。
「馬鹿だな……。お前に我慢させちまってるほうがずっと辛いぜ?」
 小さな天使の可愛い気遣いに頭をなでてやると、アリオスはベッドから起きて、手早く着替え、顔を洗う。
「待ってろよ。すぐに食わせてやるから」
「♪」
 アリオスの言葉に小さな天使は嬉しそうに頷いた。

おなかがすいて、目が覚めたので、こんなネタを書いてみました。ツーか、アリオス、甘すぎ。


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