甘い時間のすごし方
これは何かの試練なのかとゼフェルは軽く溜め息をつく。少女趣味にしか思えない内装やインテリア。メニューはゼフェルが苦手なクリーム類がたっぷり使われたケーキばかりだ。
「美味しそう〜♪」
無邪気にケーキの盛り合わせを楽しんでいる目の前の少女がいなければ、三秒とて耐えられない。
(なんでホワイトデーのお返しがこれなんだよ……)
何を贈ればいいか分からないままで直接本人に聞いてみれば、こんな結果になった。こういうことになるなら、的はずれな贈り物を贈る方がまだましだったかもしれない。
「ゼフェルも食べる? このスコーンは甘さ控え目で美味しいわよ」
「ん……」
勧められれば断る術もなく。確かにスコーンは美味しいが、この試練はいつまでなのだろうか。
「楽しそうだな、おめー。やっぱ息抜きになるのか」
呆れるほどに奔放とはいえ、宇宙を慈しみ、導く至高の存在である女王なのだ。色々と思うところがあるのかと思い、そう言って見たら、少女は一瞬きょとんとした顔を見せてほほ笑んだ。
「そうじゃないわ。美味しいケーキと美味しいお茶があって。かわいいカフェで。それだけでも楽しいのに、目の前に大好きな人がいて、甘いものが嫌いなはずなのに、一緒にいてくれるのよ? 嬉しくないはずないでしょ?」
それはそれは目の前に並んでいるケーキよりも甘い笑顔。
「そうかよ……」
そんなことを言われてしまえば、赤くなりそうな顔をごまかすために顔を背けるしかないゼフェルであった。
結局、ゼフェルはリモにめろめろだったりw 女王リモと守護聖ゼフェルの関係は書いてて楽しいのですw
|| <Pureness Angel>